平成30年度公認釣りインストラクター講習会と試験 大阪会場ヒューマンアカデミー心斎橋校で開催

平成30年度のインストラクター講習会と試験は、農林水産庁漁業調整課釣り人専門官に講師として来阪いただき開催されました。
私達JOFI大阪のメンバーも15日(土)11名、16日(日)9名で、講師・面接や受付などの協力を行いました。
全日本釣り団体協議会が西日本の釣り人を対象に募集され、南は九州福岡県や中国地方の広島県、東は愛知県や富山県から応募された受講生と近畿地方などの各地から応募された受講生を併せて16名で実施されました。
主催元の一般社団法人全日本釣り団体協議会専務理事で、JOFI大阪の副代表でもある綿井良隆氏から挨拶と「インストラクターの心得と釣り総論と指導要綱」の講義から開始されました。
続いて、全釣り協副会長でJOFI大阪代表の來田仁成講師が「釣り総論と文化」との講習内容で、基本的な釣り具の生い立ちと、最近特に問題となる漁業関係の人達や波止近くで生活されている方から問題提起されている問題を、受講者との対話をしながらの講義でした。
休憩をとった後「釣り具の知識」をJOFI大阪事務局長  物部胤三講師から、釣りの六物を基本とした釣り具の歴史について、当時のエピソードや時代背景を加味した講義があり昼食の休憩に入りました。
昼食休憩時間には、恒例となりました先輩釣りインストラクター達の協力で、実技に出題されそうな課題について補習講習を行いましたが、熱心に鈎と糸の内掛け結び等を補習されていました。
午後からの授業は、林水産庁漁業調整課釣り人専門官の川上賢治氏から、釣り人が苦手としている「漁業法など遊漁に関する法令と漁業調整規則の知識」を2時間かけて説明していただきましたが、最後に受講者からの質問も多くあり時間一杯となり終了しました。受講する側から見ると法律の解釈や日頃あまり使用しない言葉など、非常に難しい授業で理解することが大変ですが静かに聴講されていました。
「内水面の釣り」と題して、渓流や清流などの流水域での釣りと湖や管理池などの止水域での釣りを、和歌山県から講師として来くれたJOFI大阪大阪中央支部所属の東野英治フィッシングマスターが体験談、特に鮎の友釣りに関しては受講生を魅了していました。
第一日目の最後の授業は、JOFI奈良代表窪悟氏の「釣りと自然環境の問題」については、現在の水辺環境保護等をどの様に考え、釣りインストラクターとして何が必要か。また、知識として必要とされる項目は何かとの話に、関心があった人が多かったように感じました。
室井正行インストラクターから、二日目のスケージュールを説明して第一日目が終了しました。

二日目の午前中は「海釣りの概論」と題して、JOFI大阪監査役の辻哲男フィッシングマスターが、波止釣りや船釣り、投げ釣りをどの様に初心者指導をしているのかを、プロジェクターを活用し自分の経験から習得した知識を分かり易く話していました。
「気象・海象の危険回避と釣りに関連する諸問題」と題して、釣りに関する大雨の増水による危険性や溺れた人を助けるために、釣りインストラクターはどのように行動するのかを、來田仁成講師が説明されました。
最後の授業として「ルアー釣り・海と淡水及び諸問題」を花野誠次インストラクターが、ヒューマンアカデミー大阪心斎橋校で教えられている知識により、受講者が分かり易言葉を使い授業を展開されました。昼食後、試験の注意事項説明が済み、一時間の筆記試験や論文試験を受け、最終の実技と面接試験も全員が無事に終了されました。講習会・試験を受講された方が、一人でも多く合格され釣りインストラクターの主題である、釣り人全体の底辺を拡大する。そのため釣りに興味を持っておられる多くの方に、釣りの楽しさを体感していただくと伴に、正しい釣り技術やマナー・ルールと水難事故防止などの知識を習得され、初心者が安全な釣りが出来るように指導を実践していただきたいと考えています。
その第一歩を踏み出されるための足掛かりとして、全日本釣り団体協議会の組織に加入され、実施している釣り教室などをとおして経験していただき「次世代への釣り文化の継承」が出来るように、釣りインストラクターとして支援指導を実践されることを期待する2日間の日程が終わりました。
(報告者 事務局)

活動報告

前の記事

釣り場調査巡回の一年
お知らせ

次の記事

水産政策の改革