(JOFI大阪研修会報告)マイクロプラスチックによる環境汚染と生き物被害
1月19日(日)JOFI大阪役員会の終了後、参加者10名の会員と共に研修会をヒューマンアカデミーフィッシングカレッジ心斎橋校で実施しました。
国連に加盟する全ての国が2015年に宣言を17項目にまとめたSDGs 「平和と地球の環境を守る17の目標」(持続可能な開発目標)を、私達の暮しとつながっている「大量生産/大量消費/大量廃棄」の問題。
また、水辺に居ることが多い遊漁者から、プラスチック用品における水辺の現状を再認識し、今後の自分の対応をどのようにするのか、どのように変わるべきかを下記検討項目を検討しながら再認識しました。
1.マイクロプラスチックゴミ発生原因の究明
(1)大量生産と大量消費に伴う大量廃棄の問題
(2) 自分の生活パターンを見直す
①捨てたゴミは何処へ
②道路から溝へ、そして小河川から中河川大河川へと水の流れに沿って海に流れ着きます。
(3)マイクロプラスチックの種類
①一次マイクロプラスチック
・レジンペットプラスチック製品を作るための原料
②二次マイクロプラスチック
・5㎜以下に細分化されたプラスチック
③マイクロビーズ
・歯磨き粉、洗顔剤、化粧品や工業用研磨剤に使用されている
(4)マイクロプラスチックやマイクロビーズの回収
①プラスチックは紫外線や波で劣化し細分化する
②マイクロビーズは比重が軽く小さいので現在の排水処理施設では除去できない
2.マイクロプラスチックの自然界に及ぼす影響
(1)生態系に影響を与えずに取り除くことが出来ない
①これ以上に微分解しそして大量に発生する
②海藻などの海の生物に付着する
(2)生物被害
①海の生物が餌と間違えて食べてしまう
・東京湾カタクチイワシの7割も確認
・サンゴ、ゴカイ、イガイでも誤飲されている
②食物連鎖による被害は人間に及ぶ
③日本の海岸状況
・福岡県の海岸
④世界の海岸状況
・無人島での状況
(3)海底1639㍍でもプラスチックゴミ確認
3.海流の流れによるマイクロプラスチックの移動と蓄積
(1)表層海流と深層水の流れより異なる
(2)世界を駆け巡り流れの弱い一部の場所に蓄積している
(3)海に流れ込むプラスチックの総重量が海の魚の総重量を上回る時期が来る
4.生物の頂点に立つ人類の責任
(1)以前の生活様式に変える
①天然素材のように科学的に完全に分解する製品をつくること
②少し高額でも自然界に完全に分解する物質を使用した製品での生活を考え直す
③現段階で生物の頂点にいる人間が正しい処理や、使用方法を考え直すことが必要です
④原子力発電で日々発生している放射性廃棄物の処理方法が明確になっていないこと
人間が処理できない物質を作り出し日常恩恵を受けている事を考えて見る
また、冷却水も同じで処理方法を模索しているが、最後は海などに放出し自然に頼るし
かないのか。
⑤安価で便利で有ることを追求し人間が自然界に作り出した物質であり、自然界では分解することが出来ない
(報告 事務局 物部)