大阪湾稚魚放流事業に協力参加

大阪湾稚魚放流事業は40回を超え長年継続して行われており、この事業により確実に魚の生育が進んでいることは、大阪湾で釣りをしていて実感があります。それをまじかに見たくて、私は今回初めて参加させていただきました。

この日もメバル7,000匹(6〜8cm)とキジハタ1,640匹(約12㎝)を大阪釣船業協同組合(たまや渡船・ヤザワ渡船・夢フィッシング・岸和田渡船)の船に分乗し、岸和田一文字~泉大津~堺新港~大阪南港~大阪北港(新島)に放流いたしました。

子供たちや、総合学園ヒューマンアカデミー大阪校の学生さんたちが暑い日差しの中、やさしく稚魚たちを運び、思いを込めて海に放つ姿には釣り人の未来を感じました。

さらに今回は一歩進んで、キジハタの背びれに標識をつけたものが放流されています。これにより生体の解明が進み、より良い放流事業が続けられることが期待できます。

実はこの放流事業については、いろんな意見も出始めています。とあるYouTuberがこの大阪湾稚魚放流事業で黒鯛(チヌ)が増えすぎたことで、明石、淡路で海苔棚を食い荒らす食害が増加しているのではないか?日本釣り振興会は魚を釣り人のために放つだけではなく、環境保全の意味でも放流後の調査を行い、その意義を回答すべきではないか、との動画を上げているのを視聴したことがあります。

これからの釣り人は、自分たちの好きな魚を釣りのためだけではなく、もっと視野を広げて遊漁と漁業、それを取り巻く自然環境保全の目標に進んでいかなければいけないと感じています。

釣り人目線だけの、現在大阪湾でスズキが少なくなったから、次はスズキの幼魚を放流しようという感覚はあまりにも浅はかです。在来種としてその海に住んでいたのに乱獲でいなくなってしまった魚、遊漁としても漁業としても産業価値が高く、利用制限が確実にできることで大成功を収め、現在は自然繁殖も確認されつつある、東京湾のトラフグのような、市場価値と環境価値がWINWINとなった放流事業に進んでいけるように、今後はJOFI大阪としてご協力できたらと感じました。

日  時 :令和5年8月24日(木曜日)

場  所 :【開催地:大阪府】 大阪市 此花区舞洲 常吉大橋付近

開催名 :大阪湾稚魚放流事業

参加者 :参加者合計 子供53名 大人38名 (計43名)

釣り指導員:6名 (JOFI大阪 綿井、物部、塩見、中島、南)

主 催 :公財)日本釣振興会 大阪府支部 大阪府釣り団体協議会

(報告者:南 雅文)