フィッシングショー大阪2020協力
7日金曜日開催された「魚はなぜ減った?~見えない真犯人を追う」の講演内容に、内水面での釣りが多いので、興味があり友人インストラクターと共に参加しました。
・内水面「魚はなぜ減った?~見えない真犯人を追う」
講演者 東京大学大学院新領域創成科学研究科 山室 真澄 教授 川、湖から1994年 川虫、魚種が激減 その原因を探り、解明していく 場 所 インテックス大阪6号館2階 F会議室 時 間 13:30~15:00 |
当日の参加者は50名程度で少し寂しかったが、講演内容は内水面のインストラクターには興味深い内容でした。
今まで「湖沼での漁獲量の減少原因とされること」として、
・魚食性外来魚(バス、ブルーギル等)の増加
・貧栄養素(窒素やリン等植物プランクトンの栄養分が減る事)
・アサザ等の水草の減少(原因として護岸工事と富栄養化<栄養分の増加>)
等が提言されていました。
しかし、科学者として現地調査や過去のデータ、昔の農業が生物に及ぼした影響など下記につ
いての説明がありました。
①ワカサギの激減
(外来魚によって全国の湖沼から食用魚が半減)
外来魚が多く生息する霞ケ浦での行業の実態
②水草等の減少が魚の減少をもたらすのか
湖がアサザに覆われるとどうなるか
③海外の現状
④琵琶湖で水草の増加によって
溶存酸素が多いとされている浅い所で少なくなっている。
⑤宍道湖での水草とシジミの今昔(昔の水草減少の処理)
⑥住宅地の水路に共存していた希少魚類の実態
⑦湖岸工事の石積方法の生物に対する効用
⑧国土交通省とNPO法人が展開したヨシ植栽事業 (現状と問題点)
⑨化学物質間の複合影響
⑩その他
食性外来魚や水草などが直接的な原因ではなく、複合的な問題であり人間社会が多く寄与していることが理解されました。
なお、当日講演された内容のDVDやレジメが事務局で保管していますので、興味のある会員は事務局物部(080-1400-0916)まで連絡下さい。 (報告者 物部胤三)